ここ最近のマイブームである、業績回復株への投資タイミングについて、少しまとまった記事を書いてみたいと思います。題して、業績回復株の投資タイミング。


業績回復株は、その会社に対して多くの投資家が何も期待をしていないことから、一度業績回復が確実に見えてくると、短期間で大きく上昇することがよくあります。ただし、そんな企業はかなり稀で、むしろ倒産や会社更生法適用といった、リスクのほうが大きかったりします。

倒産でもしようものなら投資資金が全く帰ってこないので、かなりハイリスクハイリターンな投資法といえるでしょう。


そういったことを踏まえて、どのタイミングで業績回復株に投資すれば、倒産のリスクを抑えながら大きなリターンを狙えるのか、いくつかの銘柄を例にしながら考えてみようっていうのが今回の目的です。


私が考えるに、業績を回復させる企業にはある程度決まったパターンがあると思っています。それは、以下に示す三つの過程を経て、業績が回復していくのではないでしょうか?

1.赤字が止まる
2.新しい(もしくは今までの事業での)収益の目処が立つ
3.財務(借金)の目処が立つ

この3つの過程は必ずしもこの順番になるとは限りません。また、売上や利益が右肩下がりなだけで、赤字になっていない会社もあれば、赤字だけれど財務は健全な会社もあります。ただし、この3つがそろって回復したときの株価の回復具合はやっぱり目にみはるものがあり、少なくとも底値から5倍位は簡単に狙えるんじゃないでしょうか?ま、底値で買うのはまず無理ですけどね。


一つずつの項目を詳しく見ていきます。


まずは一つ目の「1.赤字が止まる」。
業績が悪い企業はやはりそれなりに理由があって業績が悪いはずです。そもそも本業がうまくいっていないとか、設備投資や新規事業の失敗、余剰人員を抱えていたり、景気循環なんかも一つの要因かもしれません。

業績を回復する前には必ずと言っていいほど、最初に出血を止めます。それは人員のリストラであったり、工場の閉鎖であったり、部門の縮小や整理であったり、減損損失の計上であったりと、一時的にみると大赤字を出して、膿を出し切るような手法を取る企業が多いように思います。

財務諸表的には、例えば営業キャッシュフローが黒字に転換したとか、減損損失を出すことで償却費が減って黒字に転換したとか、リストラによる販管費の減少で黒字に転換するとかそういった傾向が出てきます。

そうやって、赤字を垂れ流す部分に外科手術をくわえながら、次の新しい収益に目を向けます。



次は、「2.新しい(もしくは今までの事業での)収益の目処が立つ」
赤字が止まった次は収益に目処をつける作業です。
ここでは、今までの事業を見直すことで収益を上げる方法もありますし、新しい収益の柱を作ることで利益を上げることもあります。ただ赤字部門を整理しただけで収益が上がることもあるでしょう。

勝手なイメージですが、やはり多くの業績回復株で本業に特化することによって業績を回復させるケースが多いように思えます。やはり新しい事業を立ちあげるのはどんな企業にとっても難しい手法なんでしょう。

財務諸表的には、一番わかりやすいのが「売上が回復してくる」ですが、実は赤字部門を切り離したりしているので必ずしも売上は回復しないケースが多いです。むしろ売上は下げているが、原価や販管費がそれ以上に下がることによって利益が出る体質になっていることのほうが多いイメージを持っています。先行投資による投資CFが増えたりしてむしろ財務的には厳しくなったりすることもあるでしょう。



そして最後の「3.財務の目処が立つ」
赤字が止まって、収益の目処が立ったら、最後はこの財務の目処が立つことです。売上が増えてきて、利益が出てきたとしても、今までの累積赤字が大きかったりした場合、借入金の返済が大きすぎて新規の投資ができない場合もあります。そういった場合は、倒産のリスクは減ってくるのですが、どうしも増資のリスクがあります。

そういった意味では、土地を売却するなんて言うのは既存の株主にとってはとってもいい財務健全化策だと思います。また、土地は一度手放すとなかなか取り返すのが難しい資産ですから、経営陣の覚悟が読み取れます。

ただ、第三者引当増資を実施した際などは、希薄化以上の財務健全化の期待であったり、回復への期待であったりして、むしろ株価が上がるケースもあります。
財務諸表的には自己資本比率が上がってきたり、有利子負債の割合が減ってきたり、営業CF内で財務CFが賄えたりといったところでしょうか?



こういった筋道を経て、企業は業績回復をしていくのですが、では、どのタイミングで投資をするのがいいでしょうか?もちろん個別のケースがあって一概に「このタイミングだ!!」とは言えないでしょう。でも、次回以降、いくつかの銘柄を例にしてどのタイミングで投資するのがいいのかを考えていきたいと思います。



よかったらクリックお願いします。

株式長期投資 ブログランキングへ