TEDでのパスタソースの話が気に入ったので、マルコム・グラッドウェルの「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 」を読んだ。


その中で気になったことがこの記事のタイトルにもあるように「情報の過多が判断の邪魔をすることがある」っていうところ。


本には、一つの例として「胸に痛みを覚えた急患を心臓発作かどうかを判断するとき」が挙げられている。


救急病院で、ある男性がすぐに心臓発作を起こすかどうかを判断するのに必要な情報は「心電図、血圧、肺の水、不安定狭心症の痛みだけ」である。

そのほかの例えば「タバコを吸うや、運動不足や、高齢や、日々ストレスを抱えている」といった条件は、長期的には問題になるが、今、その男性の身に何が起きているのかを判断するうえではほかのリスク要因が果たす役割はごく小さい(私の大雑把なまとめですので、詳しく知りたい方は著書をお読み下さい)。



この分を読んでて、この「多すぎる情報が判断を鈍らせる」ってことが株式投資にも当てはまるんじゃないかと思ったんですよね。


多くの人は(少なくとも私は)「投資先の企業に対して徹底的に調べ上げることが大切で、調べれば調べるほど正確な判断ができる。」と考えているふしがあります。

なんせ偉大なる投資家のウォーレン・バフェット氏が「徹底的に企業を調べてから買う」って方法なので、その考え方には疑いがないと盲信してるんじゃないかと。



だから投資する際にどんだけ調べたとしても、まだ調べたりないと不安になって勝負に出れない。確かにそういった謙虚な心は資産を守るのに必要だか、ひょっとするとその情報の過多が判断の邪魔をしていると考えることもできるのではないでしょうか?



そう考えると、著名な投資家の竹田和平さんは情報源は四季報だけって言って購入しているのも参考になるかと。


この、情報量を減らすことって時に、ふと思いついたのが羽生善治氏の「大局観」に書かれていたこと。


やはり羽生さんもその本の中で「複雑な状況で決断を下す時は、この「大局観」で無駄な「読み」を省略でき、正確性が高まり思考が速くなる。」と書いてます。


さらに、「大局観を身につけると、未知の場面にも対応できるようになり、失敗を回避する方法ができ、様々な場面における重要な要素を抜き出せるようになってくる。」とまで書いている。


ひょっとすると、 企業分析にもこういった大局観が必要なんじゃないですかね?


調べれば調べる程よいとは限らないって考え方もあるんじゃないかと。もしくは調べた情報の大部分を意識的に捨てて、大局観をもって必要な情報だけを見る気構えが必要ではないかと思っています。


今回はちょっと、具体性に欠ける内容だったので、次回はいかに株式投資情報を絞り込むかについて、考えたことを具体的に書いてみたいと思います。


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