ケン坊の資産運用日記

サラリーマンが小型株の中長期投資(3か月~数年)で資産形成を目指す。目指せ!!お金に縛られない自由な人生!!

2014年11月

2014年11月の投資成績

金融緩和に消費税先送り、解散決定とあわただしくニュースが駆け巡った11月も終わりました。

2014年11月の成績  +5.8%
今年1月からの成績 +16.9%

 
保有銘柄
VIX短期先物(1552)
TOPIXベア上場投信(1569) 
サイオステクノロジー(3744)
アテクト(4241)
テセック(6337)
アルメディオ(7859) 


HKSも売って、サイオステクノロジーを再購入。
銘柄的にはかなり銘柄が絞られてきました。
サイオステクノロジーの購入理由の記事も書けたららいいなって思ってますが、うまくまとめられるかな?


レッグスが今日、anifoneの新タイトルを発表しましたね。
自分が予想していたよりは2週間ほど遅いリリースでした。
ってことでもう持ってない。。。。。
惜しいことをしました。


12月は選挙の月になりました。
自民党が負けることはないとは思いますが、自民党の勝利は恐らく織り込まれているでしょうから、値動きがいまいち読めませんね。上げても下げてもいいように準備はしておこうと思います。


2009年からの成績です。
設定来高値更新中!!どこまでのびる201411パフォーマンスグラフかな?



















201411パフォーマンス表
 
 
















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財務分析で企業の未来を予想しよう!! 〜アサカ理研(5274)と大泉製作所(6618)の動きは事前に察知できた!?〜

勝手に始めた財務分析シリーズ。


今回は、現在絶賛急騰中のアサカ理研(5274)と大泉製作所(6618)を使って、「ひょっとすると財務分析でこの大化け株がつかめたかもしれない」って形で書いてみたいと思います。「財務分析で未来を予想しよう」っていうコンセプトです。


なんやかんやいって、定性分析って「未来」を予想することなので、結構楽しいんすよ。この製品は売れそうだなっとか、今この市場は伸びてるなっとか。楽しいっすよね。
だけど、財務分析って数字で色々ごちゃごちゃやってるくせに、結局わかるのは「過去と今」になっちゃいがちなんですよね。だから、なんかつまらなく思えちゃうって人が多いんじゃないかなって思います(昔の自分もそうでした)。単に数字が嫌いって人もいるだろうけど。


それもそのはずで、財務分析で使う有価証券報告書や決算短信にはほとんど企業の「過去と今」しか書かれていません。だから、財務分析で「未来」を予想するには少しコツがいります。そのコツの部分について少し触れてみたいと思います。



前置きが長くなりました。
まずは、財務についておなじみの図から始めたいと思います。
上にBS(貸借対照表)、下にPL(損益計算書)の図です。

BSとPL













今回はここの③の部分。資産と費用が売上を産むってところに注目したいと思います。

企業は売上を産むために色々と投資をします。研究開発とか設備投資とか人を増やすとか広告宣伝をするとか。で、その結果売上が立つ。

BSとPLその3













財務上の資産や費用っていうのは、売上を上げるための武器みたいなもんだと自分は思っています。

RPGでラスボスを倒すには高価な武器(エクスカリバー)が必要なように、大きな売り上げを上げるためには優れた武器が必要です。


ってことは、どれくらい投資費用にお金を使ったか?で、どれくらいの売上を狙っているのか?が少し読めるんじゃないか?つまり、投資費用は売上の先行指標になりうるんじゃないか?ってことが推測できます。



それをふまえて、アサカ理研。
先日レアアースの新しい抽出法の開発で急騰しました。結局20倍くらいになったのかな?
この会社の研究開発費(貴金属事業)と設備投資費をみると。去年、急に貴金属事業の研究開発費ががくんと減りました(四季報にも書いてあります)。そして設備投資費ががくんと増えてます。


アサカ理研













これ、今だから想像できることですが、たぶん、去年の段階で今回急騰する元ネタとなった研究開発は終わってたんですよ。だから今年は研究開発費が少なくなった。その代わり今回の研究成果によって、この後に来るであろう大口受注に備えて設備投資を実施した。だから、設備投資費が急増した。で、設備投資もある程度めどが立ったので、その成果をリリースした。って流れなんじゃないですかね?

もし仮に、これが読めれば20倍ゲットですよ。ま、難しいけど。





次に、大泉製作所。ここはBOSCHとの提携を機に大化けした株です。
大泉製作所のここ3年間の営業利益と設備投資費を追いかけると、バリバリ赤字にも関わらず、積極果敢にタイ工場の建設計画を立ち上げて投資してます(まだ建設中なので建設仮勘定の黄緑のグラフを見てください)。

大泉製作所












普通しないっしょ。赤字だったらリストラして規模縮小って考えてもおかしくない。
でも、ガンガン設備投資をした。

経営者も馬鹿じゃないんで、見込のない設備投資はしないと思うんですよね。ってことはタイ工場計画の段階で今回の急騰の原因となったBOSCHとの提携話が出てたんじゃないか?って想像しちゃうんです。ひょっとすると水面下で交渉していたかもしれない。完全に想像の域を出ないっすけどね。
そんな推測がもしできれば大化けGET。
ま、これも今だからわかる話ですが。



ただ、設備投資額を見ればいいってもんでもないのですが、急に研究開発費が減って、設備投資額が増えたりしたのを発見した時に、「あれ、この会社なんかしようとしているな?」って感じ取れるか?が大切ではないでしょうか?そして、それから何が起こるのかを丹念に調べてみたりする。そういったきっかけを財務分析でつかめるかもしれません。


今回は財務分析で未来を予想するってコンセプトで記事を書いてみました。
もちろん今回あげたアサカ理研も大泉製作所も、後出しじゃんけんなんでこんなことが言えるんですが、財務分析をするときにこんなところに注目すると、ひょっとすると大化け株がつかめるかもしれませんね。ってか自分はつかんでみたいっす。


当たり前ですが投資は自己責任でお願いします。


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anifoneの新タイトル予想は大外れ

少し前の記事で、


レッグスはanifoneの新タイトルを17日までに出すんじゃね?


って予想していたのですが、結果は大外れになっちゃいましたね。


こんな時は素直に売ればいいだけの話で、ちょっぴり損しちゃいました。

世の中、そう上手くはいきませんね。




アルメディオ(7859)のアーカイブ事業の可能性について勝手に予測してみる

前回の記事に引き続き、アルメディオについて書いていきます。

今回は、アルメディオの業績回復の一番のキーになりそうな アーカイブ事業の成長の可能性について、個人的に考えたことを書いてみたいと思います。(前回も書きましたが自分はアルメディオ株主なので、かなりの楽観バイアスがかかっているのを承知で読んでくださいね。)


アルメディオのアーカイブ事業は主に企業のデータ保管に必要な光ディスクやその再生システムなどを提供するサービスです。光ディスクを用いるので、アルメディオが今まで得意としていた分野で勝負できる、とてもシナジー効果の高い事業だと思います。


では、この光ディスクによるデータ保存事業はいったいどれくらいの将来性があるのでしょうか?


それを考える前に根本に立ち返って、データを保存する場合にどのような方法があって、そのそれぞれの方法がどんな特徴を持っているのか?強み弱みを考えてみました。以下の図がその結果です。
横軸にデータ保存に求められる機能、縦軸に各デバイスをおいて、その強み弱みを○×形式で現してみました。

アルメディオの事業比較











各種デバイスについては、上から、紙、光ディスク、パソコン&USB、サーバー(ストレージ)、石英としてみました(他になんかありますかね?)。このマトリックスを見るとそれぞれの特徴が確認できるかと思います。

自分は光ディスクの大きな特徴は大きな欠点がないことだと思うんですよね。コストもそこそこで、消失や漏えいといったリスクも管理しやすい点に優位性を感じます。



では、それぞれのデバイスがどんな場面で使われるのかを、再度マトリックスにして考えてみました。
それが下図です。横軸に保存期間の長さ、縦軸にそれぞれの分野をとって考えてみました(ざっと考えただけなので、それぞれの分野はまだまだありそうですけどね)。


データ保存案件とデータ保存期間別のデバイスの使われ方
アルメディオの事業可能性














こうやってみると、現段階ではやはり紙ベースによる保管が強さを発揮しているように思います。
やっぱり歴史が違いますからね。なんせパピレスの時代からのデバイスですから。人や制度はそう簡単には変わらないものっす。


ただし、ここ最近はそれが大きく変わる転換期にあるようにも感じています。少し前の日経新聞には領収書の電子保管が認められるようになる的な話が出ていましたし、医療のレセプトやカルテも随分と電子化が進んできました。


そうなった時に何が代わりに選ばれるのか?って話になるのですが、結構光ディスクはいけるんじゃないかと思うんですよね。最大のライバルであろうサーバー(ストレージサービス)はやはり情報漏えいのリスクが大きい。なので中長期で機密性の高いデータの保管については光ディスクは一定の需要があるんじゃないかと、かなり楽観的に感じています。


以前この株を売却する原因となった日立の石英による保管とは、よくよく考えるとポジショニングが違うかなっと(圧倒的に安いコストで出されるとしんどいですけどね。石英だからそんなこともなさそうだけど)。まだ開発の段階なんでよくわからないですけどね。


ただ、このデータ保管業界全体の市場規模については、いまいちその額を掴みかねてはいます。とはいえ、時価総額15億円くらいの同社にとっては十分大きい市場だと思うので、今のところはあまり考慮に入れなくてもいいかなって考えているところです。それを考えるのは、もっと時価総額が大きくなってからですね。


それにしてもこうやって図にしてみると、制度的や法律的に規制のある分野に大きな可能性を感じますね。ロビー活動などして、制度的に光ディスクを使用しなくちゃいけないような法改正や通知が出るような動きができたりすると最高ですが、企業の規模やシェアからみても、さすがにまだそんな段階ではないのかもしれませんね。

何はともあれ、自分で考えた限りでは、アーカイブ事業(光ディスクのデータ保存事業)自体はかなり将来性はありそうです。後はどれくらいのシェアを確保できるかですが、そこらへんはテストディスクで高シェアを築いた実績を信じて、今後の成長を見守っていきたいです。

っとまあ、3C分析(顧客、競合、自社)まがいの分析をしてみましたがいかがだったでしょうか?データ保管分野なんて自分は完全に素人なんで、まだまだ抜けもたくさんありそうです。

とはいえ、ここで大事なのは分析の正確性よりも、自分で考えることだと思います。結局、株式投資は自分との戦いなので、自分で考えた仮説で勝負することが、乱高下する株価に翻弄されないために必要なんだと思います。それに、こうやって経験を積み重ねることでより精度の高い分析ができるようになるんじゃないかと考えています。

当たり前ですが投資は自己責任でお願いしますね。




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動き始めたアルメディオ(7859)の業績回復について分析してみた

今回は、前回記事にしたBSとPLの関係の図を使って、今日急騰したアルメディオの業績回復について分析してみようと思います。

アテクトの記事以来の長文分析記事、果たしてうまく書けるでしょうか?


前回記事:投資家目線で見る財務諸表 ~BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の関係~
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/41236746.html

アテクトの記事:事業構造からみるアテクト(4241)の改革
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/29085784.html



詳しい話に入る前にアルメディオの基本情報について。
アルメディオはCDやDVDといった光ディスクのプレス販売や、光ディスクプレーヤー用のテストディスクを生産する会社で、特にプレーヤー用テストディスクにおいては圧倒的なシェアを誇る優良企業でした。

ただ、業界内では圧倒的なシェアを築いていたのですが、時代の流れとともに、業界自体がしぼんできます。
ipod等の躍進によりCDは売れなくなり、スマートフォンやパッドの台頭でYouTube等のストレージサービスが主流となりDVDも売れなくなってきます。つまり、アルメディオが圧倒的なシェアを誇っていた光ディスク業界の需要が急激にしぼんでいき、それに伴ってアルメディオの売上も急減し、赤字を出すまでとなってしまいました。

下がアルメディオの年間売上の推移のグラフです。
2007年から2013年まで売上が右肩下がりになっており、およそ半分まで落ち込んでいるのがわかるかと思います。

アルメディオの売上推移



















そして、去年、売上のV字回復を狙った中期経営計画を出しました(グラフの四角内の部分)。グラフ上ではきれいなV 字回復の計画となっております。これが実現するようであればそりゃ株価もV字回復していって株主もウハウハってなるんですが、今まで売り上げを減らし続けてきた会社が、いきなりV字回復の計画を出したところで、ほんまいか?ってなりますよね。

ってことで、今回の記事ではその計画の確からしさを、つまり、アルメディオが今までどのようにしてV字回復の準備を進めてきて、そして今後本当にV字回復していくのか?について、BSとPLの関係の図を使って分析していきたいと思います。(ちなみに自分はアルメディオの株をがっつり購入済みなので、かなりの楽観的バイアスがかかっていることを前提にお読みくださいね。)


まず、一般的な話をします。上にBS、下にPLの図でいうと、業績が苦しくなった企業が再生していく際には、下図のように右上から着手して、反時計回りにぐるっと回転する形で再生をはかっていきます。
(ここら辺は、前回の記事で書いた、通常の企業の企業活動の手順と同じ流れです)

業績回復パターン

















つまり、
「①財務リストラ(債務免除)→②資産リストラ(資産圧縮)→③費用リストラ(従業員リストラ、効率化)→④事業リストラ(売上を伸ばす)」の順で回復の準備を進めます。

っていうのも、後ろに行くほど、それを実行するための関係者が増えてくるんですよね。
①の債務免除は主に銀行と株主位しか関係者がいないのに対して、②は会社役員に了解が必要になるだろう。③くらいになると従業員のリストラは必要だし、取引先にも交渉が必要になってくる、④にいたっては顧客に対してお願いが必要になってくる。
ってことで後ろに行くほど多くの人を巻き込まないといけないので、実行が難しい。だから順番は右上から反時計回りに回っていきます。


じゃあ、アルメディオについてはどうなんだって言うと、アルメディオは2013年段階でも財務状態は悪くなかったので、①の財務リストラの必要性はありませんでした(ただ、ぐるっと回って、2周目に財務に手をつけているので後々財務が出てきます)

ってことで②の資産リストラから着手し始めます。
2012年4Qと2013年4Qに減損損失を計上し、無駄な資産を費用として特損計上します。
下の図はアルメディオの四半期ごとの利益の推移を表してますが、特に2013年(去年)の減損損失は大きくなっているのがわかるかと思います。

アルメディオの四半期利益推移








その結果、有形固形資産は大幅減となり、次年度以降の費用としての減価償却が削減されることとなります(土地の減損損失も含まれているので必ずしも費用減につながらない部分もありますけどね)。下のグラフは四半期毎の資産の推移のグラフですが、2013年4Qで大きく有形固形資産が減少している様子が見て取れます。

アルメディオの四半期資産推移













そうやって、②の資産のリストラをした後、本年度に入って③の費用のリストラを進めていきます。
もう一度四半期利益の推移を出しますが、2012年1Qと2014年1,2Qに早期退職者を募集し、割増退職金を特別損失として計上しています。

アルメディオの四半期利益推移









その結果、販管費率の推移をみると四半期を経過するごとに販管費率が下がって行っているのが確認できます。
アルメディオの販管費率






 









今年の2Qでも早期退職者を募集していたため、恐らくこの販管費はさらに下がっていくものではないかと推測できます。


そうやって、②資産のリストラ、③費用のリストラ を進めながら、④の事業のリストラも進めています。
2013年3Qから新規事業の一つである断熱材事業が大きく売上を伸ばし、つい先日の決算では2014年2Qでアーカイブ事業で大きな売上を上げ売上の拡大に加速がつききました。これは、ティアック社からストレージソリューション事業(SS事業)を4億円で譲受した結果です。

アルメディオの四半期売上推移










アルメディオの四半期事業別推移










売上の四半期推移を見ても、事業別推移をみても、その様子が確認できると思います。
実は、自分はこのアーカイブ事業の売上拡大をみて大幅な投資に踏み切りました。4億円でこの売上(利益も)は大変お得な買い物だったと思います(しかも7月末なので2か月での結果です)。


ここまで②から一周したのですが、もう一度①に戻って財務のリストラを実施します。
業績回復パターン


















それが、既存株主へのライツオファリング(既存株主への新株予約権の発行)です。
実際この財務リストラは、どちらかというと上場基準の10億円を維持するための手段だったように感じるのですが、これによって手元資金が充実し、ティアックからの事業譲受につながりましたし、今後の投資についても積極的に行っていけるのだと思います。のれんが1億円残っちゃったのは仕方ないですね。(今は一括償却できないし)

アルメディオの四半期資産推移


 









一般的に増資は既存株主にとっては好ましくない資本政策ですが、今回は上場廃止基準に呈する可能性が高かったことや、赤字続きで借入も難しかったんじゃないかと勝手な想像ができること。また、公募や第三者割当増資ではなく既存株主へのライツオファリングであることから、既存株主へ最大限の配慮をした、やむを得ない手段だったかな?っていう気もします。 赤字でも配当を出してくれてますし、株主を大事にしてくれる企業だと思いますけどね。今後は、ライツオファリングに応えた株主に対して、配当や自社株買いなどで報いてくれる企業だと信じています。業績拡大が続けば借入もできるでしょう。


っとまあ、駆け足で アルメディオの業績回復ぶりを振り返ってみました。
今回はBS、PLから過去の取り組みを中心にみました。
今後はアーカイブ事業や断熱材事業の成長の可能性、資産や従業員リストラの効果、さらなる投資の一手、光ディスク事業で残存者利益が得られるか?などが業績回復のカギを握っていると考えています。


今回の業務提携などはその片鱗を見ることができたため、今日のような大幅株価の上昇につながったのだと思います。あんなに減損損失を出した後なのに、まだまだPBRも低いですし、しばらくは楽しませてくれそうですが、どうなりますかね?


当たり前ですが、投資は自己責任でお願いしますね。


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