前回、アスカネットの定量的な分析をしたので、
今回は、定性的な部分を見ていきたいと思います。


この会社は3つの業種で成り立っています。

1.メモリアルイメージング
簡単にいうと、お葬式の際の遺影をつくる仕事。
今から高齢化社会が進行していくこの時期に、この業種のパイが小さくなっていくことはないでしょう。
また、葬儀屋さんに対して売上を上げる形になっています。
そのため、葬儀屋さんとのつながりがとても大切な売上源泉になるんですが、
まだまだ葬儀屋さんって地元密着の企業が強い業種だと思います。
この業種は割安株でティア(2845)とかありますが、
まだまだ伸びシロが大きいので、成長性が見込まれるってことは、
まだまだ地元密着の企業が強いの裏返しだと思います。
そういったところに既に売上を上げているっていうのは、
先行者利益をこれからも十分に活かせるって意味では、
まだまだ安定して業績が残せる業種だと思います。
四半期ごとの業績の推移を見ても、
ここ数年は、常に前期より増収となっています。

2.パーソナルパブリッシング
プロからアマチュアまで広い範囲で写真集をつくりましょうって仕事。
フィルムからデジタルに変わって多くの人が写真を撮るようになりました。
しかも本格的な一眼レフとか持ってる人の割合は、増えています。
そんで、もちろんフィルム代はかからないので、
全世界の人がシャッターを押す回数は飛躍的に増えているはずです。
じゃあ、それをずっとデジタルのまま保存しておくのか?
オンラインストレージに残したままなのか?
フォトビジョンはそれほど普及するのか?
って考えると、自分の感覚では「やっぱり紙ベースで欲しいよね」って思ったんですよね。
そう考えると、このパーソナルパブリッシング事業は、
結構な成長産業だと思うんです。
ただ、ここ最近の四半期の売上を見ると、やはり競争激化で前年比を下回る水準が続いていますが、
パイが大きくなるこの業界において、プロにも提供している利点をうまく活かせば、
また成長してくるのでは期待しています。
海外展開もしてますしね。

3.エアリアルイメージング
3Dで空中に広告をディスプレーしちゃおうとうい仕事。
とっても夢がある仕事です。
全然、売上はあがってないですけどね、今のところ。
だって、町中に3Dの広告ができたら、すごいことになりそうじゃないですか?
バックトゥーザーフィーチャーのジョーズの広告みたいな(古いか?)
未来のイメージっていたら3D広告ですよね。
教育でも使えそうだし、ゲームでも使えそうだし、
もしこれが実現できたら、いったいいくら稼ぐ会社になっちゃうか、
正直なところ想像がつきません。
ただ、問題はこれが海のものとも山のものとも分からないところです。
なんせ、今のところびた一文売上を上げていませんからね。

ただ、この会社は前回書きましたが、ROAや粗利が高い会社なので、
現金がジャブジャブ入ってくる会社なんですよ。
つまり、最初の二つで稼いだ金を、しっかりと次の成長のために投資できてるってことです。
よくわからない業種の会社にTOBするより全然いいってもんです。
変に自社株買いするより(それはそれで嬉しいけど)、夢が持てるってもんです。


っと簡単に各業種の定性的な部分を見てきました。
この会社は、社長も言っているように、
安定的な収入が見込める業種(メモリアルイメージング)と、
時代にマッチして市場も大きく伸びつつある業種(パーソナルパブリッシング)と、
未来において大きく花咲くであろう、投資・研究開発を続ける業種(エアリアルイメージング)。
この3つの業種があるってところが一番の魅力です。

正直言って、エアリアルイメージングがうまくいくかはわかりません。
利益を出すのに、5年10年かかるかもしれませんが、
今の値段であれば、最初の2つだけでも十分買える値段だと思うので、
私はばっちり購入しちゃています。

この会社を売るとしたら、エアリアルイメージングがモノになって、
株価が3倍くらいになった時に、1/3位利確するときですかね。
あと、上二つの事業が競争力をなくしちゃって利益が出なくなっちゃったときくらいでしょうか?
エアリアルイメージングの研究開発費がかさんで、利益が無くなって安くなるようなら、
がんがん買い増しの方向で行きたいと思っています。

投資する額としては、エアリアルイメージングっていう夢と、
心中してもいいと思える金額にしたいですね。
同じ夢を買うなら、宝くじ買うより全然いいと思いますけどね。
エアリアルイメージングの不確実さをPER7倍と評価してるのかもしれませんね。
私は、この夢の値段はそれより全然高いと思ってるんですが、、、、、



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