先月からの新規購入銘柄として、アマナ(2402)を購入していました。

映像関係の会社で、ストックフォトの分野では国内業界No.1の会社です。また、カタログやCMなどの映像関連の提案制作なども手がけています。
NAVERまとめサイトへの写真提供でLINEと提携をしたことから、LINE関連として少し株価を賑わした時期もありました。今年の初めくらいですかね。


この会社で特に注目したいのは、2011年に買収子会社化したポリゴンピクチュアズについて。
3Gアニメの制作会社ですが、アメリカでのアニメ放送ではエミー賞をはじめ、かなりの実績を残している会社です。
そして今年「シドニアの騎士」で日本のアニメに本格参入。この後も、あの宮崎駿監督の息子さん宮崎吾郎氏が、初めてスタジオジブリ以外で監督指揮をとるアニメーション「山賊のローニャ」の制作を控えています。


このポリゴンピクチュアズ、うまくいけばあのピクサーみたいな会社になってくれるんじゃないかなぁなんて、淡い期待を抱いております。実績もあり、これからの話題性も十分。ひと勝負かけるだけの価値は十分ある会社です。


ただ、定量的にみるとあんまり旨味はない会社なんですよね。


PERは30倍〜40倍台と今期予想利益だけで見ると超割高。PBRも1.4倍くらいだし、配当利回りは1.8%と低い。自己資本は20%台で有利子負債も多く財務も不安定。


これだけ定量的指標が良くないと、買うのに結構勇気がいります。特に財務が不安定なのは心配ですよね。


でも、売上は2010年からの4年でほぼ倍になっているので、売上の伸びをみると、そんな不安は横に置いて買いたくなっちゃうんですよね。
売上アップのフェーズから、そろそろ利益アップのフェーズに移行するんじゃないかなって。


それに、ポリゴンピクチュアズの業績が含まれているエンターテイメント映像事業の売上高は、全体の10%ちょっとなんですが、利益率が高い事業なので、利益では全体の利益の50%くらいをこの事業で稼いでいるんですよね。
なのでこの事業の売上が伸びれば、利益も飛躍的に伸びる可能性があります。いうてもライセンス事業になるので、シドニアの騎士でも山賊の娘ローニャでも当たるとでかい。


ストックフォトでも教育分野に進出したり、LINEと組んだりでそこそこ面白そうな動きもあります。


そんなこんなで、定量的にはとても買えない会社ですが、定性的な可能性にかけて購入しました。


シドニアの騎士のアメリカでのインターネット放送(Netflix)も順調のようですし、10月にはじまる山賊のローニャでの盛り上がりに期待しつつ、ゆっくり保有して行こうと思います。


あくまで、個人的な分析の結果を載せているだけですので、これらの情報に基づいて投資判断をして、結果的に損失を被ったとしても、当方は責任を負いかねますのでご了承ください。株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては、自己責任でおねがいします。



人気ブログランキングへ