ケン坊の資産運用日記

サラリーマンが小型株の中長期投資(3か月~数年)で資産形成を目指す。目指せ!!お金に縛られない自由な人生!!

アルメディオ

急騰(一時ストップ高)したアルメディオ(7859)を強気で買い増し

昨日の好調な決算を受けて、持株のアルメディオが大幅高(一時ストップ高)。


イェイ!!


去年までの自分だと、ここから少しづつ売却して、持株を減らしながら利益を確定させていました。

しかし、なんせ今年は順張りトレーダーを目指しているので、今日は強気の買い増し、追撃買い。


今日は注文する手が震えました。いつもは売るタイミングで反対の買い注文出したんで。


こんな高値で買っていいのか?
上髭つかんじゃうんじゃないのか?
なんてビビりながらの注文でした。

恐怖を伴う購入はプラスになるケースが多いはず。今日の買い増しが吉と出るか凶と出るか?



その代わり現金確保のためリアルビジョンは売却。リスク高い銘柄なので早めに降りとこうかと。


今までと違うパターンの取引で一体どうなるでしょうか?
明日以降ワクワクしますね。


当たり前ですが投資は自己責任で。


参考記事:
資金管理の方法から変えてみる
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/42312168.html


逆張りだろうと順張りだろうと、恐怖に打ち勝って買ったポジョンが成功する
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/423192430.html




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アルメディオ(7859)の3Q決算は絶好調

本日、持株の一つアルメディオが3Q決算を出しました。

アルメディオの3Q決算
http://www.almedio.co.jp/pdf/TOPIC54d073a28e5f9.pdf

 
結果は絶好調。
売上は前期比+98.4%のほぼ倍増。 営業、経常利益ともに黒転。
純利益は割増退職金による特損のため赤字が続いていますが、既に通期予想利益オーバー。


業績の回復が顕著です。


この業績回復を引っ張っているのは、何より新規事業のアーカイブ事業。
四半期ごとの部門別売上と利益をグラフに表すと、その様子がよくわかります。

アルメディオの3Q利益


 

















4億円で手に入れた事業が、四半期で7千万の利益とか、どんだけお得なM&Aなんだと。
アーカイブ事業は、市場の成長も期待ができるのでこれからが楽しみです。

それに、M&Aだけじゃなく、リストラなどの経営努力によって販管費率も継続的な削減に成功しています。
リストラ&売上の増加で一時期は40%を超えていた販管費率が3Qでは25.8%と大幅削減。
グラフからはこの1年の削減の著しさが確認できると思います。

アルメディオの販管費率(3Q)















2Qで業績回復の兆しが見えていたのですが、3Qでもその好調さが確認できました。
このままの好調さを維持できれば、市場からの信頼も回復していくとこでしょう。


テセック、サイオステクノロジーと連敗が続いていましたが、ようやく一ついい決算を迎えることができました。
このままいくと全株売却しなきゃいけないのか?なんて思っていたので一安心です。
明日からの値動きが楽しみです。



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アルメディオ(7859)のアーカイブ事業の可能性について勝手に予測してみる

前回の記事に引き続き、アルメディオについて書いていきます。

今回は、アルメディオの業績回復の一番のキーになりそうな アーカイブ事業の成長の可能性について、個人的に考えたことを書いてみたいと思います。(前回も書きましたが自分はアルメディオ株主なので、かなりの楽観バイアスがかかっているのを承知で読んでくださいね。)


アルメディオのアーカイブ事業は主に企業のデータ保管に必要な光ディスクやその再生システムなどを提供するサービスです。光ディスクを用いるので、アルメディオが今まで得意としていた分野で勝負できる、とてもシナジー効果の高い事業だと思います。


では、この光ディスクによるデータ保存事業はいったいどれくらいの将来性があるのでしょうか?


それを考える前に根本に立ち返って、データを保存する場合にどのような方法があって、そのそれぞれの方法がどんな特徴を持っているのか?強み弱みを考えてみました。以下の図がその結果です。
横軸にデータ保存に求められる機能、縦軸に各デバイスをおいて、その強み弱みを○×形式で現してみました。

アルメディオの事業比較











各種デバイスについては、上から、紙、光ディスク、パソコン&USB、サーバー(ストレージ)、石英としてみました(他になんかありますかね?)。このマトリックスを見るとそれぞれの特徴が確認できるかと思います。

自分は光ディスクの大きな特徴は大きな欠点がないことだと思うんですよね。コストもそこそこで、消失や漏えいといったリスクも管理しやすい点に優位性を感じます。



では、それぞれのデバイスがどんな場面で使われるのかを、再度マトリックスにして考えてみました。
それが下図です。横軸に保存期間の長さ、縦軸にそれぞれの分野をとって考えてみました(ざっと考えただけなので、それぞれの分野はまだまだありそうですけどね)。


データ保存案件とデータ保存期間別のデバイスの使われ方
アルメディオの事業可能性














こうやってみると、現段階ではやはり紙ベースによる保管が強さを発揮しているように思います。
やっぱり歴史が違いますからね。なんせパピレスの時代からのデバイスですから。人や制度はそう簡単には変わらないものっす。


ただし、ここ最近はそれが大きく変わる転換期にあるようにも感じています。少し前の日経新聞には領収書の電子保管が認められるようになる的な話が出ていましたし、医療のレセプトやカルテも随分と電子化が進んできました。


そうなった時に何が代わりに選ばれるのか?って話になるのですが、結構光ディスクはいけるんじゃないかと思うんですよね。最大のライバルであろうサーバー(ストレージサービス)はやはり情報漏えいのリスクが大きい。なので中長期で機密性の高いデータの保管については光ディスクは一定の需要があるんじゃないかと、かなり楽観的に感じています。


以前この株を売却する原因となった日立の石英による保管とは、よくよく考えるとポジショニングが違うかなっと(圧倒的に安いコストで出されるとしんどいですけどね。石英だからそんなこともなさそうだけど)。まだ開発の段階なんでよくわからないですけどね。


ただ、このデータ保管業界全体の市場規模については、いまいちその額を掴みかねてはいます。とはいえ、時価総額15億円くらいの同社にとっては十分大きい市場だと思うので、今のところはあまり考慮に入れなくてもいいかなって考えているところです。それを考えるのは、もっと時価総額が大きくなってからですね。


それにしてもこうやって図にしてみると、制度的や法律的に規制のある分野に大きな可能性を感じますね。ロビー活動などして、制度的に光ディスクを使用しなくちゃいけないような法改正や通知が出るような動きができたりすると最高ですが、企業の規模やシェアからみても、さすがにまだそんな段階ではないのかもしれませんね。

何はともあれ、自分で考えた限りでは、アーカイブ事業(光ディスクのデータ保存事業)自体はかなり将来性はありそうです。後はどれくらいのシェアを確保できるかですが、そこらへんはテストディスクで高シェアを築いた実績を信じて、今後の成長を見守っていきたいです。

っとまあ、3C分析(顧客、競合、自社)まがいの分析をしてみましたがいかがだったでしょうか?データ保管分野なんて自分は完全に素人なんで、まだまだ抜けもたくさんありそうです。

とはいえ、ここで大事なのは分析の正確性よりも、自分で考えることだと思います。結局、株式投資は自分との戦いなので、自分で考えた仮説で勝負することが、乱高下する株価に翻弄されないために必要なんだと思います。それに、こうやって経験を積み重ねることでより精度の高い分析ができるようになるんじゃないかと考えています。

当たり前ですが投資は自己責任でお願いしますね。




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動き始めたアルメディオ(7859)の業績回復について分析してみた

今回は、前回記事にしたBSとPLの関係の図を使って、今日急騰したアルメディオの業績回復について分析してみようと思います。

アテクトの記事以来の長文分析記事、果たしてうまく書けるでしょうか?


前回記事:投資家目線で見る財務諸表 ~BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の関係~
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/41236746.html

アテクトの記事:事業構造からみるアテクト(4241)の改革
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/29085784.html



詳しい話に入る前にアルメディオの基本情報について。
アルメディオはCDやDVDといった光ディスクのプレス販売や、光ディスクプレーヤー用のテストディスクを生産する会社で、特にプレーヤー用テストディスクにおいては圧倒的なシェアを誇る優良企業でした。

ただ、業界内では圧倒的なシェアを築いていたのですが、時代の流れとともに、業界自体がしぼんできます。
ipod等の躍進によりCDは売れなくなり、スマートフォンやパッドの台頭でYouTube等のストレージサービスが主流となりDVDも売れなくなってきます。つまり、アルメディオが圧倒的なシェアを誇っていた光ディスク業界の需要が急激にしぼんでいき、それに伴ってアルメディオの売上も急減し、赤字を出すまでとなってしまいました。

下がアルメディオの年間売上の推移のグラフです。
2007年から2013年まで売上が右肩下がりになっており、およそ半分まで落ち込んでいるのがわかるかと思います。

アルメディオの売上推移



















そして、去年、売上のV字回復を狙った中期経営計画を出しました(グラフの四角内の部分)。グラフ上ではきれいなV 字回復の計画となっております。これが実現するようであればそりゃ株価もV字回復していって株主もウハウハってなるんですが、今まで売り上げを減らし続けてきた会社が、いきなりV字回復の計画を出したところで、ほんまいか?ってなりますよね。

ってことで、今回の記事ではその計画の確からしさを、つまり、アルメディオが今までどのようにしてV字回復の準備を進めてきて、そして今後本当にV字回復していくのか?について、BSとPLの関係の図を使って分析していきたいと思います。(ちなみに自分はアルメディオの株をがっつり購入済みなので、かなりの楽観的バイアスがかかっていることを前提にお読みくださいね。)


まず、一般的な話をします。上にBS、下にPLの図でいうと、業績が苦しくなった企業が再生していく際には、下図のように右上から着手して、反時計回りにぐるっと回転する形で再生をはかっていきます。
(ここら辺は、前回の記事で書いた、通常の企業の企業活動の手順と同じ流れです)

業績回復パターン

















つまり、
「①財務リストラ(債務免除)→②資産リストラ(資産圧縮)→③費用リストラ(従業員リストラ、効率化)→④事業リストラ(売上を伸ばす)」の順で回復の準備を進めます。

っていうのも、後ろに行くほど、それを実行するための関係者が増えてくるんですよね。
①の債務免除は主に銀行と株主位しか関係者がいないのに対して、②は会社役員に了解が必要になるだろう。③くらいになると従業員のリストラは必要だし、取引先にも交渉が必要になってくる、④にいたっては顧客に対してお願いが必要になってくる。
ってことで後ろに行くほど多くの人を巻き込まないといけないので、実行が難しい。だから順番は右上から反時計回りに回っていきます。


じゃあ、アルメディオについてはどうなんだって言うと、アルメディオは2013年段階でも財務状態は悪くなかったので、①の財務リストラの必要性はありませんでした(ただ、ぐるっと回って、2周目に財務に手をつけているので後々財務が出てきます)

ってことで②の資産リストラから着手し始めます。
2012年4Qと2013年4Qに減損損失を計上し、無駄な資産を費用として特損計上します。
下の図はアルメディオの四半期ごとの利益の推移を表してますが、特に2013年(去年)の減損損失は大きくなっているのがわかるかと思います。

アルメディオの四半期利益推移








その結果、有形固形資産は大幅減となり、次年度以降の費用としての減価償却が削減されることとなります(土地の減損損失も含まれているので必ずしも費用減につながらない部分もありますけどね)。下のグラフは四半期毎の資産の推移のグラフですが、2013年4Qで大きく有形固形資産が減少している様子が見て取れます。

アルメディオの四半期資産推移













そうやって、②の資産のリストラをした後、本年度に入って③の費用のリストラを進めていきます。
もう一度四半期利益の推移を出しますが、2012年1Qと2014年1,2Qに早期退職者を募集し、割増退職金を特別損失として計上しています。

アルメディオの四半期利益推移









その結果、販管費率の推移をみると四半期を経過するごとに販管費率が下がって行っているのが確認できます。
アルメディオの販管費率






 









今年の2Qでも早期退職者を募集していたため、恐らくこの販管費はさらに下がっていくものではないかと推測できます。


そうやって、②資産のリストラ、③費用のリストラ を進めながら、④の事業のリストラも進めています。
2013年3Qから新規事業の一つである断熱材事業が大きく売上を伸ばし、つい先日の決算では2014年2Qでアーカイブ事業で大きな売上を上げ売上の拡大に加速がつききました。これは、ティアック社からストレージソリューション事業(SS事業)を4億円で譲受した結果です。

アルメディオの四半期売上推移










アルメディオの四半期事業別推移










売上の四半期推移を見ても、事業別推移をみても、その様子が確認できると思います。
実は、自分はこのアーカイブ事業の売上拡大をみて大幅な投資に踏み切りました。4億円でこの売上(利益も)は大変お得な買い物だったと思います(しかも7月末なので2か月での結果です)。


ここまで②から一周したのですが、もう一度①に戻って財務のリストラを実施します。
業績回復パターン


















それが、既存株主へのライツオファリング(既存株主への新株予約権の発行)です。
実際この財務リストラは、どちらかというと上場基準の10億円を維持するための手段だったように感じるのですが、これによって手元資金が充実し、ティアックからの事業譲受につながりましたし、今後の投資についても積極的に行っていけるのだと思います。のれんが1億円残っちゃったのは仕方ないですね。(今は一括償却できないし)

アルメディオの四半期資産推移


 









一般的に増資は既存株主にとっては好ましくない資本政策ですが、今回は上場廃止基準に呈する可能性が高かったことや、赤字続きで借入も難しかったんじゃないかと勝手な想像ができること。また、公募や第三者割当増資ではなく既存株主へのライツオファリングであることから、既存株主へ最大限の配慮をした、やむを得ない手段だったかな?っていう気もします。 赤字でも配当を出してくれてますし、株主を大事にしてくれる企業だと思いますけどね。今後は、ライツオファリングに応えた株主に対して、配当や自社株買いなどで報いてくれる企業だと信じています。業績拡大が続けば借入もできるでしょう。


っとまあ、駆け足で アルメディオの業績回復ぶりを振り返ってみました。
今回はBS、PLから過去の取り組みを中心にみました。
今後はアーカイブ事業や断熱材事業の成長の可能性、資産や従業員リストラの効果、さらなる投資の一手、光ディスク事業で残存者利益が得られるか?などが業績回復のカギを握っていると考えています。


今回の業務提携などはその片鱗を見ることができたため、今日のような大幅株価の上昇につながったのだと思います。あんなに減損損失を出した後なのに、まだまだPBRも低いですし、しばらくは楽しませてくれそうですが、どうなりますかね?


当たり前ですが、投資は自己責任でお願いしますね。


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