ケン坊の資産運用日記

サラリーマンが小型株の中長期投資(3か月~数年)で資産形成を目指す。目指せ!!お金に縛られない自由な人生!!

株式投資

株価を海面の高さにたとえてみる


今回のような急落の場面では、息が詰まる。
まるで深海に潜っていくかのような、そんな錯覚を覚える。

 
そんなことを考えていたら、実は株価って海水面(地表面)の高さに例えると、何かと説明が面白いことに気がついた。

 
株価の日ごろの値動きは寄せては返す波の動きに似ている。また、海水面を大きく上下させる潮の満ち引きは、景気(お金の流通量)の満ち引き。そして、海底より下の地面を企業業績に例えると、色々なことの説明がとてもわかりやすくなる。



株価と海面の高さ

 
 













日々の値動きを追うデイトレーダーは、波の動きを読むサーファー。
景気やトレンドを追うスウィングトレーダーやモメンタム投資家は、潮の流れを読む漁師。
企業業績を追うファンダメンタリストは、地盤調査士といったところか?
 

例えば景気後退時は潮が引くようにお金の流れも減っていく。

 
潮が引いても波は変わらないので、デイトレーダーは基本的には景気変動の影響を受けにくい。モメンタムやスウィングは景気の影響をもろに受けるし、ファンダメンタリストもやはり潮が引いて海面が下がる(=株価が下がる)影響を避けることはできない。

 
ただ、その際にゆるゆるの砂のような地盤の景気敏感型の企業は、潮の流れに砂を持っていかれ、地盤自体が低くなってしまうのに対し、しっかりした地盤(競争力)を持つ企業は、例え水が引いても地盤は変わらず、一定の高さを残したままとなる。
 

もちろん、地殻変動のような大変化が起こると、そうも言ってられないが。
 
でも、そういった地殻変動(世の中の構造変化)をしっかりつかむことができた企業は、エベレストのような高い山を築いていく(もちろん株価もはるか高くなる)。
 


ファンダメンタリストはこういった潮が引いた場面で、地盤の固い企業の株を喜んで購入するのだ。次の潮が来rるのを待つもしくは、地盤自体が大きく隆起することを期待して。


さて、年初から始まった急落で、今年は波乱の気配を見せております。
自分は今回の急落でどんな投資をしたか?そしてこれからはどんな投資家を目指すのか?
今一度考えてみるのも面白いのではないだろうか?

 

その株を買うときにワクワクするか?

自分が銘柄選びをするときに、ひとつ大切にしていることがあります。それが、今回のタイトルにも書いた、

その株を買うときにワクワクするか?

ってことです。全然ファンダメンタルとか関係なくてすいません。
もちろん、財務分析とか成長性とか市場規模とか経営者とか競合とかチェックするんですよ。

ただ、今まで大きく利益を上げた銘柄ってよくよく思い返してみると、買うときにワクワクしてたんですよね。


DDS、アテクト、アスカネット、サイオステクノロジー、さくらインターネット、ウェザーニューズ、日本ERI


その銘柄を書いた記事や投資日記なんかみてると、ノリが軽いんですよ。ワクワクしてる。

一般的につまんない業態の株でも何故か買うときはワクワクしてるんすよね。逆に、あんまり乗り気じゃないけど割安だから的な感じで買ったのはあんまりうまくいってないんすよね。


ま、個人的な感覚なんであんまりあてになんないけど。



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業績相場の季節

先月末あたりから、相場環境はとても良くなってきました。

この1ヶ月でマザーズ指数は4割を超える上昇。東証やジャスダックも上昇しています。


この上昇をみて、以前の記事に書いた業績相場がきているなぁっと感じています。じゃぶじゃぶマネーでなんでも上がった去年の金融相場と違って、上がる株と上がらない株が分かれている印象です。(サイバーダインやミクシィが上がるのが業績相場か?って言われると何とも言えないのですが)


以前の記事
ここ最近の相場観 〜今は業績相場前の中間反落だと思っています〜(2016年3月20日)
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/37066088.html


持株をみても、ステンレス卸のUEXや半導体製造装置のテセックっが上がっているので、そこそこヨミは当たっている気がするんですよね。


で、これから本当に業績相場になるとしたら、大切なのは銘柄選別。業績相場って名前だけあって、決算数字が株価に反映される相場です。


ってことはファンダメンタル投資を自称している投資家にとっては(自分もそうですが)、最も腕の見せ所の相場になるわけですよ。この相場で取れないで何がファンダメンタルですか?って。


いつ儲けるの?
今でしょ


的な。
古いけど。


ってことでこれから先、TOPIXや日経平均に負けるようでは投資家失格、株なんてやめちまえって位の覚悟で相場に臨みたいと思います。


差し当たっての戦略として、業績相場と言えば景気循環株なんで、期間限定で景気敏感銘柄で勝負していきたい。


自分の基本の型は残しつつ、相場環境にも柔軟に対応した投資戦略を立てて行きたいなぁって考えている今日この頃です。



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当ブログの情報で損失が発生したとしても、当方は一切責任を追いません。また、気をつけてはいますが、情報が正確でない場合もあります。投資は120%自己責任でお願いします。

株式投資は将棋より自由と変化がある

株式投資の参考のために色々な人のブログを読んでいます。そして最近、その中の一つである、橘玲氏のブログ記事の内容について、ちょっと違和感を感じたことがあったので書いてみたいと思います。

橘玲 公式サイト
金融業界の不都合な真実をすべてのひとに
http://www.tachibana-akira.com/2014/05/6420


ここからが引用




プロとは、才能と努力によって素人には到達できない高みにまで達したひとのことだ。1カ月前に将棋を習い始めた素人が羽生善治三冠に勝つことはぜったいににあり得ない。なぜこういい切れるかというと、プロと素人のちからの差はとてつもなく大きいからだ。

それに対して宝くじにプロがいないのは、それが確率のゲームだからだ。過去に何度も当たりくじの出た売り場で買うひとは多いが、これはたんにたくさんのくじを売っているだけで統計学的にはなんの根拠もない。純粋な確率のゲームに必勝法はなく、そこにプロの居場所はない。

それでは、“金融のプロ”とはいったい何だろう?

(中略)

 それに対して、株式投資の基礎知識がまったくないこの若者の運用利回りは年率900%(!)だ。個人投資家とファンドマネージャーでは条件が異なるとはいうものの、運用成績がこれほど桁ちがいだとどんな言い訳も通用しない。金融の世界では、ど素人が名人や三冠を完膚なきまでに叩きのめすことができるのだ。

この単純な事実は、株式投資が将棋よりも宝くじにずっと近いことを教えてくれる。それは必勝法のない確率のゲーム、すなわちギャンブルなのだ。

 

引用ここまで。


正直、個人的には別に株式投資が投資がギャンブルかどうかなんて、どっちでもいいと思っている(不確実性に対して何かを賭けないといけないっていう意味では、ビジネスも、結婚も、なんなら人生すべてがギャンブルだ)。

だけど、株式投資を語るときに将棋を引き合いに出して、プロが必ず勝てるわけではない、必勝法がない、だからギャンブルだっていうのは、ちょっと論理的に飛躍がありすぎる気がして違和感を覚えたのだ。


というのも、株式投資は将棋に比べて、圧倒的に自由と変化がある。
必ずしもプロが勝てない理由も、必勝法がないのも、その圧倒的な自由と変化があるからに他ならない。


せっかくなので、株式投資と将棋とを比較して、株式投資の自由と変化の多さを表現してみたい。


まず、将棋は必ず1対1で対戦する競技であるが、 株式投資は対戦相手は世界中に広がっている。
証券取引所という盤の上で、世界中の人が他人の王様(お金)を取ろうと戦っているのが株式投資だ。
つまり敵は正面に座っているだけじゃなくて、後ろから切りかかられることもあれば、突然前から味方がやってくることだってありえる。それだけ株式投資はカオスだ。 
 

また、駒の種類は将棋では8種類(歩、香、桂、銀、金、角、飛、王)しかないが、株式市場に上場している会社の数は日本だけでも3千社を超えており、参加者はそれらを数の制限なく自由に保有したり手放したりできる。


そして、将棋で歩は、ト金にはなれても飛車にはなれないし、飛車が歩になることはない。でも、上場企業は歩のような小さな企業がいきなり業界を自由に支配する飛車になることもあれば、逆に飛車だと思って投資した企業がいつの間にか歩になってたってこともあり得る。



簡単に違いをあげてみただけでも、将棋と株式投資では変化の度合いも、参加者の自由度もこれだけ違う。


そして、基本的にルール変更のない将棋ですら、常に新しい手法が開発されている。


であれば、それ以上に変化と自由がある株式投資の世界においては、定石は通用しないし、過去の知識の蓄積や経験が有利に働くとは限らないのは自明ではないだろうか?
それこそがプロが必ずしも勝てない理由であり、必勝法がない理由である。


逆に言うと、だからこそ投資家みんなにチャンスがあり、新しい手法を見つけた者には多くのお金がもたらされる。


それこそが、株式投資の醍醐味だと一個人投資家としては思っています。


っと、ここまで書いておいて恐縮なのですが、引用させて頂いた橘玲氏のブログに出てきた本を自分は読んでいません。なので、上記ブログだけを読んで何かとんでもない勘違いをしていたらごめんなさい。



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バフェットが見つけた投資法は、まさに投資のイノベーションだった。~次のイノベーションを探して~

また「経営センスの論理 (新潮新書) 」を読んでて思いついたので記事を一つ書いてみたい。
本当にこの本は色々と考えが思いつくいい本だ。


前にこの本読んでて思いついた記事(今回の記事とはあんまり関係ない)
「トレードは自分の意志でやるもんだ」
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/35920841.html



今回思いついたのは「バフェット達(彼は自分の投資法を85%をグレアム、15%をフィッシャーから学んだといっている)がやったことは投資にイノベーションをもたらしたんだな」ってこと。
だから彼は世界一の金持ちになった。

本文から抜粋すると。

イノベーションは、「できるかできないか」よりも「思いつくかつかないか」の問題であることが多い。難しいからできないのではなく、それまで誰も思いついていないだけなのだ。だからドラッカーは言う。「『なぜこれが今までなかったんだろう。』これがイノベーションに対する最大の賛辞である」。(p45)


今となっては当たり前となった割安株で長期投資のような手法。

バフェット達は株式投資は短期売買が主な売買方法だと考えられていた時代に、「株を所有することは、その企業の一部を所有することだ」の志を元に、理論立てて実践したのがイノベーティブだったのではないか?


また本文に戻るが、この本ではイノベーションの例としてサウスウェスト航空の例をあげて、そのイノベーションの理由をこう書いている(サウスウェストのイノベーションについて、詳しいことは図書館で借りるか、買うかして本を読んでくださいね)。


サウスウェストのやったことが、それまでの競合他社(LCCが一般化した現在でいう「レガシーキャリア」)にとって、あきらかに「非合理」なものとして考えられていたからだ、というのが著者の見解だ。
サウスウェストの戦略ストーリーをそれまで誰も思いつかなかったのは、それが他社にとっては「バカなこと」であり、むしろ「やってはいけないこと」だったからだ。ビジネスは合理性を求める。非合理なことであれば誰もやろうとしないのが合理的な成り行きだ。
(p50)


これ、まさに短期投資と長期投資の手法の差にあてはまるんすよ。
だって、短期売買をする人から見れば、長期投資でやっていることはまさに「バカなこと」で「やってはいけないこと」のオンパレード。


損切りはしないし、
落ちるナイフは喜んでつかみに行くし、
値動きの少ない地味な株を買うし。


バフェット達がやったことは、まさに短期売買をする人にとっては考える前に排除されるやり方ばかり。非合理極まりない。だからバフェット達の投資法はイノベーションになりえた。


それで、これからが今を生きる自分達に出された課題。


バフェット達が見出したイノベーションもそれから50年くらいたつのかな?時間がたちすぎている。バリュー株で長期投資も実はレッドオーシャンになってるんじゃないだろうか?

そろそろそれに代わる全く新しいイノベーションが出てきてもいいんじゃないか?と思う。


参考までに過去記事「割安成長株投資は実はレッドオーシャンじゃない?」
http://kenbou-invest.blog.jp/archives/19884760.html


短期売買でもない、長期投資でもない。それらのやり方で投資をするのに最初から排除されているような、そんなやり方バカじゃね?って最初は思われるような、そんな新しい考え方からイノベーティブな投資法が産まれてもいいんじゃない?(それとも自分が知らないだけであるのかな?)

え、だったら自分で見つけたらって?
それができれば今頃は日本一の金持ちくらいにはなってますって。





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