ケン坊の資産運用日記

サラリーマンが小型株の中長期投資(3か月~数年)で資産形成を目指す。目指せ!!お金に縛られない自由な人生!!

新しい投資先の探し方

財務分析で企業の未来を予想しよう!! 〜アサカ理研(5274)と大泉製作所(6618)の動きは事前に察知できた!?〜

勝手に始めた財務分析シリーズ。


今回は、現在絶賛急騰中のアサカ理研(5274)と大泉製作所(6618)を使って、「ひょっとすると財務分析でこの大化け株がつかめたかもしれない」って形で書いてみたいと思います。「財務分析で未来を予想しよう」っていうコンセプトです。


なんやかんやいって、定性分析って「未来」を予想することなので、結構楽しいんすよ。この製品は売れそうだなっとか、今この市場は伸びてるなっとか。楽しいっすよね。
だけど、財務分析って数字で色々ごちゃごちゃやってるくせに、結局わかるのは「過去と今」になっちゃいがちなんですよね。だから、なんかつまらなく思えちゃうって人が多いんじゃないかなって思います(昔の自分もそうでした)。単に数字が嫌いって人もいるだろうけど。


それもそのはずで、財務分析で使う有価証券報告書や決算短信にはほとんど企業の「過去と今」しか書かれていません。だから、財務分析で「未来」を予想するには少しコツがいります。そのコツの部分について少し触れてみたいと思います。



前置きが長くなりました。
まずは、財務についておなじみの図から始めたいと思います。
上にBS(貸借対照表)、下にPL(損益計算書)の図です。

BSとPL













今回はここの③の部分。資産と費用が売上を産むってところに注目したいと思います。

企業は売上を産むために色々と投資をします。研究開発とか設備投資とか人を増やすとか広告宣伝をするとか。で、その結果売上が立つ。

BSとPLその3













財務上の資産や費用っていうのは、売上を上げるための武器みたいなもんだと自分は思っています。

RPGでラスボスを倒すには高価な武器(エクスカリバー)が必要なように、大きな売り上げを上げるためには優れた武器が必要です。


ってことは、どれくらい投資費用にお金を使ったか?で、どれくらいの売上を狙っているのか?が少し読めるんじゃないか?つまり、投資費用は売上の先行指標になりうるんじゃないか?ってことが推測できます。



それをふまえて、アサカ理研。
先日レアアースの新しい抽出法の開発で急騰しました。結局20倍くらいになったのかな?
この会社の研究開発費(貴金属事業)と設備投資費をみると。去年、急に貴金属事業の研究開発費ががくんと減りました(四季報にも書いてあります)。そして設備投資費ががくんと増えてます。


アサカ理研













これ、今だから想像できることですが、たぶん、去年の段階で今回急騰する元ネタとなった研究開発は終わってたんですよ。だから今年は研究開発費が少なくなった。その代わり今回の研究成果によって、この後に来るであろう大口受注に備えて設備投資を実施した。だから、設備投資費が急増した。で、設備投資もある程度めどが立ったので、その成果をリリースした。って流れなんじゃないですかね?

もし仮に、これが読めれば20倍ゲットですよ。ま、難しいけど。





次に、大泉製作所。ここはBOSCHとの提携を機に大化けした株です。
大泉製作所のここ3年間の営業利益と設備投資費を追いかけると、バリバリ赤字にも関わらず、積極果敢にタイ工場の建設計画を立ち上げて投資してます(まだ建設中なので建設仮勘定の黄緑のグラフを見てください)。

大泉製作所












普通しないっしょ。赤字だったらリストラして規模縮小って考えてもおかしくない。
でも、ガンガン設備投資をした。

経営者も馬鹿じゃないんで、見込のない設備投資はしないと思うんですよね。ってことはタイ工場計画の段階で今回の急騰の原因となったBOSCHとの提携話が出てたんじゃないか?って想像しちゃうんです。ひょっとすると水面下で交渉していたかもしれない。完全に想像の域を出ないっすけどね。
そんな推測がもしできれば大化けGET。
ま、これも今だからわかる話ですが。



ただ、設備投資額を見ればいいってもんでもないのですが、急に研究開発費が減って、設備投資額が増えたりしたのを発見した時に、「あれ、この会社なんかしようとしているな?」って感じ取れるか?が大切ではないでしょうか?そして、それから何が起こるのかを丹念に調べてみたりする。そういったきっかけを財務分析でつかめるかもしれません。


今回は財務分析で未来を予想するってコンセプトで記事を書いてみました。
もちろん今回あげたアサカ理研も大泉製作所も、後出しじゃんけんなんでこんなことが言えるんですが、財務分析をするときにこんなところに注目すると、ひょっとすると大化け株がつかめるかもしれませんね。ってか自分はつかんでみたいっす。


当たり前ですが投資は自己責任でお願いします。


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浅田真央選手への感じ方から考える、あなたに適した投資法 〜人に投資するのか?仕組みに投資するのか?〜

株式投資をするときに、みなさんは何を基準に投資先を選んでいるだろうか?

PERやPBRといったいろんな定量情報や、業界でのポジションや企業風土といった定性情報など、みんな色々な考え方で投資先を選んでいるはずだ。


そんな中、今回は人に投資するのか?それとも仕組みに投資するのか?と言った切り口で投資法を考えてみたい。

そして、果たして自分はそのどちらの投資法がむいているのか?を、話題の浅田真央選手にからめて考えてみたいと思う。


人への投資か?仕組みへの投資か?


わかりやすく例えると、アップルに投資するか、マイクロソフトに投資するかの違いだ。


一昔前まで、アップルと言えばスティーブ•ジョブズだった。彼のカリスマ的才能を元に、次々と斬新で画期的な製品を作り出したことで、アップルは世界一の企業になった。

逆にマイクロソフトは、ビル•ゲイツがいたとはいえ、やはりWindowsの会社だ。OSでスタンダードを握り、プラットフォーム化することで独占的な利益を得る仕組みを作り上げ、やはり世界一の企業になった。


もちろんいろいろな要素が絡み合っているので一概には言えないところもあるが、アップルへの投資はスティーブ•ジョブズという人への投資、マイクロソフトへの投資はWindowsという仕組みへの投資だったといえる。ここ最近は大きく時代が変わっちゃったけど。


日本企業でも、ホンダ、パナソニック、ダイエー、リクルート、SoftBank、ファーストリテイリング、最近ではmixiなど、企業トップへの「人への投資」が成功を収めたであろうケースは沢山ある(ざっくりし過ぎてすんません)。


逆にバフェットなどは「愚かな人でもお金を稼げるような、旨味のある事業と関わりたいと思います」という言葉を残している。コカコーラやジレットやワシントンポストなどへの投資を見ても、仕組みへの投資で成功を収めていると言えるのではないか?ピーターリンチなんかもそんな感じの名言があったはず(詳細は忘れちゃったけど)。


企業トップの能力や経歴、カリスマ性などを見て投資するのか?

それともその企業の利益の出る仕組みを見て投資するのか?


別にこの二つのやり方が両立しないわけでもないけど、やはり、人によってどちらに注目する傾向があるのか?はその人の個性が出るんじゃないかと思う。


ここまできて、ようやく今回の記事で書きたかったことにたどり着く。


唐突ですが、今回のソチオリンピックでの浅田真央選手に対する感想から、自分がどちらの投資法に注目する傾向があるのか考えてみてはどうだろう?っていうのが今回書きたかったこと。


メディアでも絶賛されているように、過去のいろいろな苦難やら想いがあった上で、あの素晴らしいフリーの演技が出来た浅田選手。
彼女に違和感なく感動を覚えた人は、人に対してシンパシーを感じる力が強い人です。もちろん人への投資に向いている。


逆に、なぜあれほどの演技が出来る浅田選手がメダルを取れなかったのか?
その背景やトリプルアクセルへのこだわりも含めた戦略の是非、団体に出たことでのコンディショ二ングへの影響など、仕組みや過程について考えた人は、仕組みに対して興味を持つ人です。そういった人は仕組みへの投資をすることに、面白味を見出せるでしょう。


もちろん、あの演技を見た多くの人は感動を覚えただろうから、それだけで人に対する投資が向いているとは思えません。


メディアも含めてだけど、おそらく多くの人は仕組みよりも人に対する感受性の方が絶対的に高い。
だから、ビル•ゲイツとマイクロソフトは映画にならないけど、スティーブ•ジョブズとアップルは映画になる。


そう言った意味では、仕組みを重視したバフェットやピーターリンチの投資法が今でも有効なのは、やはり人間が持ちやすい傾向の逆をいっているっていうのもあるんじゃないかな?人の行く裏に道ありって話。


どちらにせよ、今回の浅田選手に対する自分の感じ方から、どちらの投資法が自分に向いているのか?そんなことに想いを馳せるのも面白いんじゃないの?って思った次第です。


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過去に実績のある企業の底力を信じて投資する。 〜日本マイクロニクス、山一電気、日本電子の新技術開発の訳をざっくり考える〜

ここ最近で急騰した銘柄に日本マイクロニクス(6871)や山一電気(6941)や日本電子材料(6855)があります。


いすれも電池やら通信やらの分野で新技術開発のニュースが出て、その技術の今後の期待を込めて大きく上がっている銘柄です。


上記企業は半導体製造装置関連銘柄の企業で、近年の業績はパッとしない銘柄でした。


それで、なんでこの企業群に新技術開発のニュースが相次いでいるのか?そこには理由があるんじゃないかと思って、少し考察してみました。


半導体製造装置は近年、パソコン市場の低迷による半導体需要減の波をモロに受けて、それこそピーク時の売上の半分とか1/3になるほど苦しんでいた業態です。どんなに優秀な企業でも、その業界全体が落ち込んでいる中では、結果は出しにくい。


でもこれらの企業は、そもそも一時は花形産業であった半導体産業で世界と戦って一時代を築いた企業です。半導体に目をつけた先見性や、世界と戦う技術力などを備えていても不思議ではありません。


そういった過去に実績をつくった優秀な企業が、半導体市況の悪化に対して何の手も打たずにいるとは考えにくいんじゃないかと思ったんですよね。そうやって半導体以外にもその技術を活かして、新技術を開発した。そうやって考えることもできるんじゃないかと思ったんです。


もちろん、半導体製造装置関連銘柄は沢山あるので、新技術開発の様な結果を出せた企業はほんの一握りです。

なので、こういった新技術開発の波に投資家として乗れるかどうかは別次元の話なのかもしれません。


でも、今一度そう言った目で、過去に実績のある企業で、現在苦しんでいる会社を見直してみるのも、いいんじゃないかと思いました。



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半導体製造装置販売額、14年度は23%増の見通し

今日は日経平均が急落したみたいですが、持株はほとんど影響がありませんでした。元々連動して上がってなかったのが大きいのかもしれません。下げる時だけ付き合う時もあるので、そうならなくてよかったです。


今日は日経新聞の記事で個人的に嬉しい記事を見つけました。


国際半導体製造装置協会の見通しとして、半導体製造装置の販売額が、2014年は2013年に比べて23%増の394億ドルになる見込みだと発表したそうです。(リンクは省略)


別のニュースでは、半導体の販売額も13年度は最高記録を更新したようです(こちらもリンクは省略)。


業績回復投資として、半導体製造装置シフトを組んでいる自分としては、この見通しのような需給好転の波に乗って、投資先の企業の業績も回復してくれるといいなぁっと。


ただ、持株のテセックやタツモはこのニュースにはほぼ反応なしでしたけどね。。。株価に影響するにはしばらくかかりそうですね。


当ブログの情報で損失が発生したとしても、当方は一切責任を追いません。また、気をつけてはいますが、情報が正確でない場合もあります。投資は120%自己責任でお願いします。



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コンプガチャ問題にみる新興企業を投資する際に一つ気に留めておくといいこと



この一週間、JASDAQ指数などの小型株の指標はいわゆる「コンプガチャ問題」の展開によって大きく上下しました。


自主規制ということでとりあえずは収まりをみせたように思いますが、新興企業が抱える問題とそれを投資家としてどうやってリスクとして見積もるか?を書いてみたいと思います。



新興企業で大幅に売上を伸ばしていく企業の多くは、「今までにないサービス(製品含む)」を提供できているからこそ、売上なり利益なりを伸ばしているはずです。今の枠組みで判断できるようなサービス(製品含む)を提供している企業が急成長できるほど、市場は甘くないんじゃないかと思っています。


ってことは同時にそれは「今までにない」ものなので、おそらく法整備みたいな「今ある枠組みを円滑に回す」仕組みができていないことが多く、いまどきの「コンプライアンス」的な視点で見ると、グレーな部分にならざるを得ないのではないでしょうか?(だって白とも黒とも決まってないから)。今をときめく「Google」なんてプライバシーやらなんやらでいくつも訴訟を抱えてます。


じゃ、新興企業に投資する場合は、ライブドアや今回のコンプガチャみたいな行政介入によるリスクを避けられないのか?っていうと、(ある程度は仕方ないのかもしれないけど)遠ざけることはできるんじゃないかって言うのが今回の記事です。


それは、その企業が提供するサービス(製品含む)をみんなが「無くなっちゃ困る」って思っているかどうか。青臭く言うと「社会に貢献しているかどうか」(あくまでみんながどう思っているかが大切です)。



今まで高くて手が出せなかった製品を安く提供するとか、今より暮らしを豊かにしてくれるサービスを提供するとかで、多くの人からそのサービスが支持されているかどうか。



そういった視点で見るとは、強制捜査が入ったライブドアにしても、今回の携帯ソーシャル業界にしても、いまいち「みんな」になくては困る感がない企業や業界だと思います(携帯ソーシャルは今のところ)。


例えば同じような新興企業の「クックパッド」なんかは、「みんながなくては困る感」が結構強い銘柄だと思います。こういった企業は、例え行政的な話が持ち上がったとしても(持ち上がるかどうかは知りませんよ)、みんなが味方についてくれるんじゃないでしょうか?また、行政側も人ですから、そういった企業には明らかに黒じゃないと踏み込めないような気がします(なんせグレーですからね)。



なんで、新興企業を投資する際には「売上の増加率」とか、「利益構造」なんかを調べるのも大切ですが、その企業が提供するサービスを「どれだけの人がなくては困ると思っているか?」っていうことを気に留めておくと、行政リスクみたいなのは遠ざけることができるんじゃないか?っと思った次第です。



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